彦根市の名所・文化
風格漂う 歴史と文化のまち。
豊かな水と美しい緑に囲まれた彦根市では、古くから人々のくらしが営まれてきました。国の史跡に指定された荒神山古墳をはじめ、数多くの遺跡が伝わっています。
天守が国宝指定されている彦根城は、ユネスコの世界遺産暫定リストに登録されており、世界遺産を目指しています。
史跡
特別史跡
彦根城跡(ひこねじょうあと)
彦根城は彦根山(金亀山)を利用して築かれた平山城[ひらやまじろ]です。現在も、山頂には国宝の天守があり、その周囲を巡るように重要文化財の各櫓[やぐら]が残っており、麓には下屋敷をはじめ内堀や中堀などが当初の姿を留めています。この彦根城跡は、全国的に見ても保存状態の良い城跡で、昭和31年(1956年)に国の特別史跡に指定されました。なお、下屋敷は昭和26年(1951年)に「玄宮楽々園」として国の名勝に指定されています。
国宝 彦根城天守
西の丸三重櫓(やぐら)
重要文化財
天秤櫓
重要文化財
玄宮園(げんきゅうえん)
名勝
馬屋
重要文化財
佐和口多聞櫓
重要文化財
太鼓門櫓
重要文化財
佐和山城跡(さわやまじょうせき)
佐和山城の歴史は古く、その始まりは鎌倉時代にさかのぼると伝えられます。佐和山城跡は、天守や櫓などの建物が現存せず、石垣などもほとんど残っていないため、これまで城郭としてあまり評価はされませんでした。ところが、近年、随所に城郭遺構が残っていることが明らかとなり、日本を代表する中世城郭として注目されるようになりました。
荒神山古墳(こうじんやまこふん)
荒神山古墳は、市の南西部、琵琶湖岸に近い湖東平野の独立丘である荒神山の山頂から北へ約150メートルくだった尾根の頂部に位置しています。発掘調査により、今から約1,600年以上前の古墳時代前期末(4世紀末)に築造された前方後円墳(ぜんぽうこうえんふん)であることがわかりました。全長は約124メートルで、この規模は湖東平野では突出しており、この地域に大きな力を及ぼした人物の墓と考えられます。
彦根城博物館(ひこねじょうはくぶつかん)
市制施行50周年を記念して建設された彦根城博物館は、平成24年(2012年)2月、開館25周年を迎えました。彦根城内の表御殿跡地に、表御殿の復元を兼ねて建てられた博物館は、大名文化の精華を体感できる夢の空間です。
井伊家伝来甲冑類(いいけでんらいかっちゅうるい)
市指定文化財。井伊家歴代藩主が使用した具足(鎧[よろい]や胄[かぶと])を中心とした品々で、81点に及びます。このように多くの具足が伝えられていることは珍しく全国的にも貴重な例です。写真は2代藩主直孝着用の朱塗具足。
我宿蒔絵硯箱
(わがやどまきえすずりばこ)
徳川秀忠の遺物として家光から井伊直孝が拝領したものです。
重要文化財
紙本金地著色風俗図(彦根屏風)
(しほんきんじちゃくしょくふうぞくず)
代々彦根藩主井伊家に伝わったため「彦根屏風」の名があります。江戸時代初期の寛永年間に描かれたとされる6面の屏風絵。構成上の配置の妙、細部にみる筆力など、国宝の名にふさわしい芸術性を備えた傑作です。例年、4月~5月の1か月間公開します。
国宝
彦根市のあゆみ
明治4年(1871年)の廃藩置県をかわきりに、地方行政のしくみが変わり、明治22年(1889年)の町村制施行によって、彦根市域には彦根町ほか14か村が成立しました。そして、昭和12年(1937年)2月11日に、彦根町と松原・北青柳・青波・千本・福満5か村が合併して、彦根市が誕生しました。
昭和12年(1937年)
彦根町、松原村、青波村、北青柳村、千本村および福満村が合併し、市制を施行。
昭和24年(1949年)
「彦根観光博覧会」を開催。
昭和56年(1981年)
第36回国民体育大会(びわこ国体)を開催。
昭和62年(1987年)
彦根城博物館開館’87世界古城博覧会を開催