羽生市の特産・名物
伝統を守り 新たな飛躍を目指す
羽生市は豊かな水と肥沃な大地に恵まれ、古くから農業と藍染めのまち、そして東日本一の衣料のまちとして栄えてきました。今もなお、新しい産業を取り入れ発展しています。
市のイメージキャラクターである“ムジナもん”とその仲間たちの着ぐるみやグッズも製作しています。
藍染(あいぞめ)
江戸時代から続く藍染のまち
天然発酵~武州正藍染~
もともと農家の主婦が農閑期を利用して、家族の衣服をつくったのが始まりといわれ、明治40年代の最盛期には武州(羽生、加須、行田、騎西)の一大産業となりました。
武州の正藍染めは、藍の葉から自然発酵建てでとった染料により染めるのが特徴です。手染めなので微妙な風合いがあり、さめるほどに美しい色合いになっていきます。
武州織物工業協同組合
羽生市・加須市・行田市で生産された武州地域に由来する正藍染を施した織物、その織物を用いて生産されたハンカチ、のれん、テーブルクロス、ジャケット、ワイシャツ類などが、平成20年9月19日に特許庁の「地域団体商標」に登録されました。これにより全国や世界に向けて「武州正藍染」を発信していきます。
衣料
今も昔も『衣料のまち』
衣料のまち羽生
江戸時代末期以降の青縞の生産地としての伝統を受け継ぎ、衣料縫製を中心とした「衣料のまち」として発展してきました。
終戦後の昭和25年、繊維製品の統制が解除され、自由経済となると新規の業者も数多く参入し、その数は500とも600ともいわれ、北関東第一の生産地としての地位を築き上げました。これにより昭和27年に羽生被服同業会(現在の羽生被服協同組合)が設立されました。当時の製品としては、ズボン類、各種制服、ジャンパーなどで、国鉄や郵政省(当時)などの官庁の制服を製造していました。
現在も新商品の研究開発や斬新なデザインを導入するなど、生活文化への脱皮を図り、新たな飛躍への道を歩みはじめています。
新たな挑戦・羽生ブランド「卯三郎」
羽生衣料縫製協同組合では、羽生の伝統工芸である藍染めなどの天然素材を生かしたオリジナルブランド「卯三郎」を新たに開発。
平成19年1月17日から19日に東京ビックサイトで開催された「インターナショナル・ファッション・フェア(IFF)」において展示発表し、来場者に好評でした。
いがまんじゅう
農林水産省選定「全国郷土料理百選」に選ばれました!
いがまんじゅうの由来
埼玉県北東部の穀倉地帯に古くから伝わる「いがまんじゅう」。夏祭りや祝い事の際に作られてきた縁起物で、現在でも郷土の味として親しまれています。
もち米が高価なため、ボリューム感を出そうと赤飯の中にまんじゅうを入れたのがはじまりとも、赤飯とまんじゅうをいっぺんに作って手間を省くという農家のお嫁さんの知恵から生まれたとも言われています。
「いがまんじゅう」の名は、赤飯で包まれた形が、栗のイガに似ているところから名付けられたのだとか…。
モロヘイヤ
王様の野菜『モロヘイヤ』をつくるまち
王様の野菜と呼ばれるのは?
古代エジプトの王様が重い病気にかかり、どんな薬を飲んでも治らなかったのに、モロヘイヤのスープを飲んだらたちまち回復した、という話が伝えられて、それ以来モロヘイヤはアラビア語で「王様の野菜」と呼ばれるようになり、クレオパトラも好んで食べたといわれています。
モロヘイヤは栄養価が高く、ミネラルやビタミンを豊富に含んでいます。また、老化の原因である活性酵素の働きを抑える効果のあるカロチンの含有量が野菜の中でトップクラス。ニンジンの1.5倍、ほうれん草の約3.5倍の量を含み、日本人に不足がちなカルシウムも多く含んでいます。
モロヘイヤうどん
羽生産のモロヘイヤを乾燥させて粉末にしたものを小麦粉に練り合わせた、きれいな緑色の健康うどん。うどんのツルツル感とモロヘイヤのネバネバによりモッチリとした食感が新鮮。三田ヶ谷農林公園(愛称:「キヤッセ羽生」)のうどん店「むじな庵」で食べられるほか、公園内にある直売所「むじなも市場」や「道の駅はにゅう」にお土産もあります。ぜひご賞味ください。