わが街いいトコ!!藤井寺市の寺社・文化財

訪ねてみよう

古の時代より交通の要衝地だった藤井寺市には、貴重な歴史的建造物や文化財もたくさんあります。

東エリア

道明寺

道明寺は7世紀前半に土師氏の氏寺として創建された土師寺を起源とし、建立当初は道明寺天満宮の南側参道付近に位置し、現在も塔心礎が残っています。その後戦国時代の戦火や江戸時代の石川の洪水による荒廃が原因で道明寺天満宮の境内地に移り、さらに明治時代の神仏分離令によって現在地に移されました。

日本的な造形美
道明寺 十一面観音(国宝)

十一面観音菩薩立像は、像高1メートル、檜の一本造です。表面は、彩色や漆箔をせず、頭髪、眼、唇等にわずかに絵具を挿しただけで、あとは木肌のまま仕上げた檀像彫刻です。製作年代は、道真公生存年代と推定されていますが、未だ諸説があり判然としません。毎月18日と25日には、厨子の扉が開かれ、本尊を拝観することができます。

所在地 藤井寺市道明寺1-14-31
アクセス 近鉄南大阪線「土師ノ里駅」「道明寺駅」から徒歩約7分
関連サイト 蓮土山 道明寺 | Domyoji Temple

伴林氏神社

平安時代の文献である「延喜式」にも記載された古い神社であり、高皇産霊神を主祭神とし、古代豪族の大伴氏その一族の祖先神である道臣命と天押日命を祭神とする林の氏神です。昭和15年の新社殿完成の際には、靖国神社より明治5年に建築された手水舎が移築されました。なお「延喜式」とは平安時代に編纂された法令集で、その神名帳に記載のある神社を一般に式内社と呼びます。

所在地 藤井寺市林3-6-30
電話番号 072-954-5126

道明寺天満宮

道明寺天満宮は、もと土師氏の氏神として成立し、のちに土師氏の子孫でつながりの深い菅原道真公を祭神に加え天満宮として成立しました。宝物館には、国宝である伝管公遺品のほか多くの文化財が所蔵されています。また、梅の名所としても名高く、毎年2月から3月上旬に開催される梅まつりには全国から多くの参拝者が訪れます。

道明寺天満宮 伝菅公遺品(国宝)

道明寺天満宮には、大宰府で亡くなった道真公の遺言によって、道真公の伯母覚寿尼に届けられたと伝えられている遺品が遺されています。道明寺天満宮境内の宝物館に保存されており、正月三箇日、2月上旬から3月上旬にかけての梅祭開催期間中および3月25日の菜種供養の日に一般公開されています。

所在地 藤井寺市道明寺1-16-40
電話番号 072-953-2525
アクセス 近鉄南大阪線「道明寺駅」から徒歩約3分
関連サイト 道明寺天満宮


道明寺天満宮 伝菅公遺品
左:銀装革帯/右:伯牙弾琴鏡

西エリア

葛井寺(ふじいでら)

葛井寺は、紫雲山三宝院剛琳寺と号し、剛琳寺ともいいます。古代氏族葛井氏の氏寺として、7世紀後半に建立されました。西国三十三箇所観音霊場の第五番札所として全国から参詣者が訪れます。

千手観音菩薩坐像(国宝)

千手観音菩薩坐像は、寺伝によれば、稽文会、稽首勲の作で、像高1.5メートルの半丈六の脱活乾漆造りです。大阪府下で唯一の天平時代の作品というにとどまらず、日本彫刻史上、奈良の唐招提寺の乾漆立像と双璧と讚えられる乾漆像の傑作とされています。

所在地 藤井寺市藤井寺1-16-21
アクセス 近鉄南大阪線「藤井寺駅」南側から徒歩約5分

辛國神社

「延喜式」にも記載のある古い歴史をもち、物部氏の祖を祀ったことに始まります。室町時代には春日の神を合祀し、春日丘にその名を残しています。その後、明治時代になって長野神社を合祀しました。

所在地 藤井寺市藤井寺1-19-14
電話番号 072-955-2473
アクセス 近鉄南大阪線「藤井寺駅」からへ200メートル
関連サイト 辛國神社 公式ホームページ

善光寺

天正年間まで城山古墳の後円部外側に接する善光寺屋敷といわれる位置にありましたが、織田信長による河内攻めの戦火で焼失したため、慶長年間に僧宗珍により現在の地に再建されました。善光寺には有名な「本田善光の伝説」が伝わっており、それは寺に遺る『善光寺参詣曼荼羅』からもみることができます。

所在地 藤井寺市小山1-16-39
関連サイト 【信州 善光寺】公式ウェブサイト

墓誌と修羅

1300年の時空を超えて帰郷した魂
遣唐留学生「井真成」

西暦717年、19歳で遣唐留学生として阿倍仲麻呂らと共に唐に渡り、36歳の若さで現地で亡くなった日本人・井真成(いのまなり)の墓誌が発見されました。この時代の日本人のものとしては初めて見つかったもので、墓誌には「国号日本」と刻まれています。字物が現存する「日本」の文字としては最も古いと言われており、貴重な発見となりました。

墓誌とは?

墓誌はその人の略歴や功績などを石に刻んでお墓に埋めるものです。

墓誌レプリカを展示

中国側から「井真成」の墓誌レプリカが藤井寺市に贈呈されました。墓誌レプリカはアイセル シュラ ホールに展示しています。

藤井寺市立生涯学習センター(アイセル シュラ ホール)

藤井寺市立生涯学習センターは、世代を問わず学び、集い、遊び、交流しあえる、個性豊かな生涯学習活動を支援できる施設です。アイセル シュラ ホールの愛称でみなさんに親しまれており、アイセルとは、Activity(活動)、Information(情報)Consultation(相談)、Exchange(交流)、Learning(学習)の頭文字で、シュラは、藤井寺市から出土した古墳時代に巨石を運搬したと思われる修羅のことです。

所在地 藤井寺市藤井寺3-1-20
電話番号 072-952-7800
アクセス 近鉄・南大阪線「藤井寺駅」から南へ徒歩700m


外観デザインは、船形埴輪と修羅をモチーフに、歴史を継承し未来へと出帆する船をイメージ。

藤井寺市立図書館

展示スペースの中央には、古墳の築造風景をイメージし、和紙で精巧に作られたジオラマが展示されています。他に、修羅発掘とその後の経過なども写真パネルで紹介、市内の発掘調査で出土した遺物なども展示しています。図書館にお越しの際は、是非お立ち寄りください。

小修羅を展示

ここには、道明寺6丁目所在の三ツ塚古墳から出土した大修羅・小修羅のうち小修羅を展示しています。修羅は昭和53年から14年の歳月をかけて保存処理が施されました。現在、大修羅は大阪府立近つ飛鳥博物館に保管・展示されています。

所在地 藤井寺市林1-2-2
電話番号 072-938-2197
アクセス 近鉄南大阪線 「藤井寺駅」から徒歩15分

藤井寺市
イベントカレンダー

1月1日
歳旦祭(辛國神社・伴林氏神社)
1月1~3日
歳旦祭(道明寺天満宮)
1月1~3日
修正会(葛井寺)
1月15日
左義長祭(道明寺天満宮・辛國神社・伴林氏神社)
1月18日
初観音会(葛井寺)
1月19日~2月3日
厄除祈願法要(葛井寺)
1月25日
初天神うそかえ祭(道明寺天満宮)
2月3日
節分星供祭(葛井寺)
2月3日
節分祭(道明寺天満宮・伴林氏神社)
2月3日
節分万燈籠(辛國神社)
2月3日
星祭(道明寺)
2月上旬~3月上旬
梅まつり(道明寺天満宮)
2月25日
梅花祭(道明寺天満宮)
3月18日
本尊入仏念記念日(葛井寺)
3月25日
菜種御供大祭(道明寺天満宮)
3月25日
大般若経転読法要(道明寺)
3月25日
春日稲荷祭(辛國神社)
4月8日
釈尊降誕花まつり(葛井寺)
4月18日
春季大法会(葛井寺)
4月19日~開花中
藤まつり(葛井寺)
4月24日
御本尊御開帳(善光寺)
4月25日
筆まつり(道明寺天満宮)
4月29日
ふじまつり・遣唐遣隋慰霊祭(葛井寺)
5月上旬
釈奠(孔子の祭典:道明寺天満宮)
6月25日
菅公生誕祭(道明寺天満宮)
6月30日
水無月大祓式(辛國神社)
7月17日
夏まつり(辛國神社)
7月24・25日
天神祭(道明寺天満宮)
8月9日
千日まいり(葛井寺)
8月15日
孟蘭盆会・お盆万灯会(葛井寺)
9月1日
八朔大祭(相撲大会:道明寺天満宮)
9月中旬
市民まつり(しゅらまつり:スポーツセンター)
10月上旬
秋まつり(市内一円)
10月上旬
市内神社例祭(市内一円)
10月17日
奉納コンサート(辛國神社)
11月15日
七五三参り(市内神社)
11月25日
三千仏名会(道明寺)
12月第1日曜日
新嘗祭(辛國神社)
12月18日
納観音・長寿大根炊き(葛井寺)
12月25日
納天神祭・大根炊き(道明寺天満宮)
12月31日
大祓(辛國神社・伴林氏神社)
12月31日
除夜の鐘(葛井寺)
12月31日・元旦
万燈籠(辛國神社)

藤井寺市 わが街事典

『わが街事典』は行政と民間による協働事業によって発行される暮らしのガイドブックです。行政情報や地域情報が豊富な便利な冊子です。

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