新見市の名所・文化
自然が奏でる歴史と文化
明治のはじめまで砂鉄を溶かすたたら製鉄が盛んに行われていた新見市は、かつての寺社や関係文書が今もなお残されています。また、伝統的なお祭りも受け継がれ、多くの人で市内が賑わいます。豊かな自然に囲まれている事もあり、歌人や画家にも愛され、作品も残されています。
文化財など
新見庄
新見庄は備中国北部、新見市西方付近から新見市千屋、神郷高瀬に広がる大きな荘園で、平安時代末期に最勝光院領となり、鎌倉末期から戦国時代までは京都東寺の荘園でした。当時の特産品は、鉄、漆、蝋、紙など。現存する江原八幡神社は、守護の勢力に抵抗した備中の土一揆の決起集会が行われた場所です。
所在地 | 新見市西方付近~市千屋、神郷高瀬 |
---|
江原八幡神社
たまがき像と祐清像
たまがきは、京都の東寺から代官として新見庄に着任した僧侶・祐清の世話役をしていました。寛正4年(1463年)7月、祐清は年貢未納の名主・豊岡を追放したことを機に、隣接する相国寺領に住む豊岡の親族によって殺害されます。その死を嘆き悲しんだたまがきが、自らの恋情をつづり、形見の品を望んで東寺へ送った手紙が「たまがき書状」として国宝に指定されています。
所在地 | 新見市上市 |
---|
たまがき碑
新見市西方、JR伯備線の線路脇には、彼女を偲んで作られた「たまがき碑」を見ることができます。
所在地 | 新見市西方 |
---|
三尾寺本堂
県指定重要文化財
如意山三尾寺は、仁亀4(727)年、行基が開基と伝えられており、本坊を蓮浄院と号して12カ坊を有し、真言密教の道場として栄えました。国指定重要文化財である千手観音、不動明王、毘沙門天の三尊が安置されており、また、本堂も県指定文化財で、室町時代後期の寺院建築を残しています。
所在地 | 新見市豊永赤馬4676 |
---|---|
電話番号 | 0867-74-2773 |
アクセス | 中国自動車道「北房IC」から車で約20分 |
木造千手観音坐像
国指定重要文化財
三尾寺の本尊は、行基自ら彫刻したといわれ、戦乱により消失した伽藍が永禄2(1559)年に再建された際、安置されたと伝わっています。
木造千手観音両脇士像
国指定重要文化財
鎌倉時代中期の作とされ、千手観音像と比べて骨太の造形で県下の同時代の中でも秀作です。
美しい自然を背景にした美術館
新見美術館
牛丸大仙を背景に、新見市街地を一望することができます。収蔵品は1,100点以上、その中心となる富岡鉄斎の書画など約70点は高い評価を受けています。館の周囲は憩いゾーンとして庭園が整備され、四季を通じて新見の自然に親しむことができます。
所在地 | 新見市西方361 |
---|---|
電話番号 | 0867-72-7851 |
アクセス | JR「新見駅」からタクシーで5分、徒歩10分 中国自動車道「新見IC」から車で約10分 |
関連サイト | 新見美術館公式ホームページ |
新見市法曽陶芸館(猪風来美術館)
廃校舎(旧法曽小学校)を利用し、平成17年11月に開館。古くから地元に伝わる法曽焼や造形作家 猪風来氏の作品などを展示するとともに、春や秋の「野焼き事業」、陶芸教室を通したふれあい活動、法曽焼の新しい活用や岡山縄文土器の復元事業と併せて、青少年の情操教育の場として活動を展開しています。
所在地 | 新見市法曽609 |
---|---|
電話番号 | 0867-75-2444 |
アクセス | 岡山自動車道「賀陽IC」車で約45分、中国自動車道「新見IC」から車で約30分 JR「井倉駅」からタクシーで約15分、JR「方谷駅」からタクシーで約10分 |
関連サイト | 猪風来美術館 Official web site |
四季の風物詩
鯉が窪湿原まつり
昔ながらの牛の代かきや太鼓田植えの紹介、特産品の販売と賑わいのある祭りです。
所在地 | 新見市哲西町矢田 |
---|---|
電話番号 | - |
アクセス | JR「矢神駅」から南へ徒歩約30分 中国自動車道「新見IC」から国道182号を東城方面へ約17キロメートル(約20分)、「東城IC」から国道182号を新見方面へ約8キロメートル(約10分) |
新見ふるさとまつり
夏おどり、花火大会や踊りのコンテストが行われます。
所在地 | 新見市高尾昭和町 |
---|---|
アクセス | JR「新見駅」から徒歩1分 |