川口市の特産・名物
”ものづくり”へのこだわり
江戸時代に「日光御成道」の宿場町として栄えた川口宿と鳩ヶ谷宿。
古い伝統を持つ鋳物・植木・釣竿をはじめ、今も川口にはものづくりの伝統が息づいている。
名産品
鋳物
川口を代表する産業のひとつで、歴史は古く、江戸時代に確立された地場産業です。鋳物工場は市の南部地域を中心に発展、数々の鋳物製品を作り出してきました。近年では、軽くて熱伝導が良いことから調理器具
が人気で、新たな技術や製品の開発・技の伝承など、鋳物にかかわる川口の職人魂は今なお健在です。
植木
“安行に行けば何でも揃う”と言わしめる植木は、高度な腕前とともに、江戸の昔より信頼を築いてきました。安行は、植木生産・流通の全国的な拠点。根巻き、曲げもの、仕立て物など世界が認めた川口・安行の腕前です。また、華道に凛とした風格を醸し出す赤山の枝物も江戸の昔から続く腕前です。
ぼうふう
「ぼうふう」は、高級料亭などの日本料理に必ずと言っていいほど使われる名脇役。料理の格式を高めます。また、酢の物、胡麻和え、おひたしなどでも楽しめます。京浜市場の90%以上を生産する川口の特産農産物です。
釣竿
起源は、2百余年前の天明年間(1781~88)と伝えられています。当時、芝川流域を中心に良質の布袋竹が多く自生、これを用いて竹釣竿の生産が始まり、製品の良さと、江戸という消費地を得たことで急速に発展したといわれています。その後、2~3本に全部の竿が収納でき、持ち
運びに便利な差込式継ぎ竿の技術が加えられ、現在の釣竿に見られるような製品が完成したのは、慶応年間(1865~68)の頃といわれ、数多くの名品を生み出し、全国有数の産地を形成しました。天然素材の持つ温もりと伝統的な技法に基づいて作られた芸術的な美しさが評価され、多くの釣り人に愛用されています。
東京オリンピック聖火台レプリカ
昭和39年(1964)の東京オリンピックに使用され、現在も国立競技場に設置されている聖火台は、昭和32年(1957)に「武州の名工」と称された鈴木万之助氏とその息子・鈴木文吾氏が製作。同型のレプリカが青木町平和公園にあります。
所在地 | 川口市西青木4-8-1(青木町平和公園) |
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電話番号 | 048-251-6893(青木町公園管理事務所) |
昔なつかしいベーゴマ
昭和20~30年代に流行したベーゴマ。起源は平安時代の京都周辺。バイ貝の殻に砂や粘土を詰めて子どもたちがひもで回して遊んだといわれています。バイゴマ→ベーゴマとなまったとか。市内にある「日三鋳造所」が今でも生産を続けています。平成20年度全国土産物品として国土交通大臣賞を受賞。