貝塚市の特産・名物
貝塚市の特産品
貝塚市には歴史を感じさせる伝統工芸品や銘菓もいっぱい。手の込んだ細工や素朴な美味しさを堪能しませんか?
伝統工芸品
技を愛し、技を越えて、日本の生活美を後世に残す伝統工芸。
和泉櫛(いずみぐし)
使い込むほどに深まる質とツヤ
11世紀発祥の和泉櫛は全国シェアのほとんどを占める。使い込むほどに馴染む質感と素朴な手触り、通りの良さを持つ木櫛は細工も見事です。
水間焼(みずまやき)
手びねりの風合い 自然の文様が特徴
和泉葛城山の山里にある工房に「水間焼伏原窯」という工房があります。一つひとつ手作りの素地に、自然の文様が描かれ、天然木灰の釉が深い味わいを醸し出します。
唐木指物(からきさしもの)
趣味人をうならせる伝統美
紫檀、黒檀など唐伝来の美材を使い釘を使わず作る工芸品。小箱、線香入れなど、日常使いの品が、暮らしに潤いを与えてくれます。
名物
貝塚の銘菓はお茶にあう、甘党にはたまらない絶品スイーツ。
あまなっと
しっとりとした口当たりと
奥深い甘さ
村雨(むらさめ)
和泉八景「貝浦の村雨」に
ちなんで名付けられた
たこぼうずもなか
あんこがびっしり詰まった
貝塚銘菓
農産物
一年中、暖かな日差しがふりそそぐ泉州・貝塚。そんな温暖な気候で育つ水なすは絶品。
水なす
泉州以外では栽培しても育ちにくい希少価値の高い産物
水なすは他の品種に比べて独特な性質をもった品種です。その名の通り水分が多くて柔らかく、あくが少なく独特の甘みを持つため、生でも食べられます。このため、昔は田畑の片隅に植え、炎天下の農作業でのどが渇いたときに食べて、渇きを癒したそうです。
自家採種をしているため、実の色や形は濃いものから薄いもの、また長丸形のものから巾着形のものまでバラエティーに富んでいます。水なすは皮が非常に柔らかく、軽く塩もみし、ぬか漬けにすると、翌朝には鮮やかな紫色に仕上がり、水なすの浅漬けの味はまさに絶品です。
水なすの歴史
なすの原産地はインドといわれています。日本への渡来年代は不明ですが、最古の記録として、「東大寺正倉院方書」になすを献上したという記録があり、少なくとも1,200年以上前には栽培されていたことになります。 水なすは泉州特有の品種です。泉州の気候風土や食習慣、生活実態に対応して育成されたものと思われ、江戸時代初期に栽培されていたと伝えられています。室町時代の書物に水なすの元になったと思われる「澤茄子」の記述があり、貝塚市沢周辺が発祥の地ではないかと考えられています。また一説には、泉佐野市に残る「日根野あずきに上之郷なす」の諺から、泉佐野市上之郷周辺とも言われています。