丸亀市の名所・文化
往時へいざなう古い史跡
美しい石垣で有名な丸亀城は、市のシンボルとして、また市民の憩いの場としても多くの人たちに親しまれています。
また他にも、多数の文化財があります。
丸亀城(国指定史跡)
いまも残る天守と石垣の美しさ
標高約66メートルの亀山に築かれた平山城で別名亀山城と呼ばれています。本丸・二の丸・三の丸・帯曲輪・山下曲輪があります。内濠内(東西約540メートル・南北約460メートル)のうち約20ヘクタールが史跡となっています。丸亀城は山上を高石垣で巡らせた「石の城」と形容されている名のとおり美しい石垣を持つ名城です。
所在地 | 丸亀市一番丁 |
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電話番号 | 0877-24-8816(市文化観光課) |
アクセス | JR丸亀駅より徒歩約15分、「善通寺IC」・「坂出IC」より車で約15分 |
関連サイト | 丸亀城(日本100名城・現存十二天守) - 香川県丸亀市にある石垣の名城 |
天に向って弧を描く石垣
内堀から天守へ向け、4層に重ねられた丸亀城の石垣は、総高約60メートル、日本一の高さを誇ります。また、扇の勾配で知られる美しい曲線は、丸亀城の美を代表する石の芸術品としての風格を漂わせています。
丸亀城天守(重要文化財)
三層三階の現存木造天守です。建物の高さは約15mあります。1階北側には石落しや狭間(さま)があり、唐破風(からはふ)や千鳥破風(ちどりはふ)で意匠を凝らしています。この天守は、四国内では最も古く、万治三年(1660)に完成しました。日本一小さな現存木造天守です。
国指定文化財
快天山古墳(かいてんやまこふん)
快天山古墳は、綾歌町栗熊東・富熊にある古墳で横山山麓から南に向かって派生する丘陵の先端部に築かれています。頂上には、かつて近くにあった円福寺の住職快天などの卵塔が建てられていて、古墳名称の由来となっています。古墳時代前期のものとしては四国最大規模です。
所在地 | 丸亀市綾歌町栗熊東字若狭917ほか |
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関連サイト | 観光・イベント・スポーツ:歴史・文化財:快天山古墳 | 香川県 丸亀市 |
塩飽本島町笠島伝統的建造物群保存地区
本島町笠島は、本島の北東端にある小さな港町です。海と丘陵に囲まれた集落には、狭い道路が網の目のように走っています。あるものは湾曲し、またあるものはT字型や十字型に交差し、道路幅も違って、見通しが効きにくい構成になっています。通りに面して、町屋形式の住宅が並び、落ち着いたたたずまいの中に、中世以来の町の面影をとどめています。
所在地 | 丸亀市本島町笠島 |
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アクセス | フェリー乗り場:JR「丸亀駅」から北へ徒歩5分 |
関連サイト | 観光・イベント・スポーツ:歴史・文化財:笠島重要伝統的建造物群保存地区 | 香川県 丸亀市 |
木造観音菩薩像
本島町泊にある寺院正覚院の本尊仏で、33年ごとに開扉する秘仏です。檜材の寄木造、漆黒の高さ99.3センチメートルの坐像。鎌倉初期の中央作で、かなり優れた仏師の手になるものとされています。宝髻(ほうけい)と天冠台をいただき、頭部正面には如来立像(後補)を植え、頭には細かい髪筋を刻んでいます。卵形に近い顔に両目を明快に刻み、ほほには膨らみがあり、引き締まった唇は細い線で縁どられています。左手は、蓮の花(後補)を持ち、右手をこれに添える形で説法印を結んでいます。衣文は深く鋭く、極めて巧みな刀法で刻まれ、しかも翻波(ほんぱ)式の名残を見せ、その意匠も心利いたものがあります。
所在地 | 丸亀市本島町泊842(正覚院) |
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アクセス | フェリー「児島観光港」から本島汽船で「本島泊港」または「丸亀港」から本島汽船で「本島泊港」、「本島泊港」から徒歩45分 |
関連サイト | 観光・イベント・スポーツ:歴史・文化財:正覚院 木造観音菩薩像 | 香川県 丸亀市 |
写真提供:正覚院
ニッカリ青江脇指
長さ60.3、反り1.2、先幅2.6センチメートル、大切先(おおきっさき)の脇指で、目釘穴は3ヶ所、茎に「羽柴五郎左衛門尉長」の金象嵌(きんぞうがん)銘があります。南北朝時代の青江物で貞次の作と伝えられています。丸亀京極家初代藩主高和の伯父にあたる京極忠高が、豊臣秀頼からこのニッカリ青江の脇指を拝領しました。
所在地 | 丸亀市一番丁(丸亀城内:丸亀市立資料館) |
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電話番号 | 0877-23-2111 |
アクセス | JR丸亀駅より徒歩約15分、「善通寺IC」・「坂出IC」より車で約15分 |
関連サイト | 施設情報:文化施設:資料館 | 香川県 丸亀市 |
県指定文化財
陣の丸古墳
陣の丸古墳は、綾歌町富熊の北東部で通称陣の丸と呼ばれる丘陵上にある古墳です。陣の丸高原とも呼ばれ、綾歌十景の一つにも選定されている非常に眺望のよい場所です。丘陵上には、前方後円墳2基と方墳1基の計3基の古墳が直線状に並ぶ珍しい配列になっています。
所在地 | 丸亀市綾歌町 |
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関連サイト | 観光・イベント・スポーツ:歴史・文化財:陣の丸古墳 | 香川県 丸亀市 |
坂本念仏踊(さかもとねんぶつおどり)
坂本念仏踊は飯山町に伝わる念仏踊の一つで、綾川町の滝宮神社、滝宮天満宮に奉納されます。仁和4年(888)夏、旱魃が襲い農民達が困り果てていたところ、時の国司 菅原道真が城山の神に雨乞い祈願し雨を降らせました。これを喜んだ農民達が次々と滝宮の菅公邸に集まり踊り舞ったことを起源とします。現在では3年に1度の「あたりどし」に滝宮両社へ奉納されています。
関連サイト | 観光・イベント・スポーツ:歴史・文化財:坂本念仏踊 | 香川県 丸亀市 |
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写真提供:坂本念仏踊保存会
垂水神社湯立神樂(たるみじんじゃゆたてかぐら)
垂水町の垂水神社では、毎年秋に行われる例大祭に湯立神樂を奉納します。同社に祭られている地・水・火・塩・かまどの5体の神と64体の神々が1年に1度湯に入り、五穀豊穣、無病息災、国家安泰などを祈願する全国的にも稀な神楽です。
所在地 | 丸亀市垂水町1262-1 (垂水神社) |
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写真提供:垂水神社
湯立神樂保存会
市指定文化財
中津万象園
中津万象園は、中津町にある江戸時代の池泉回遊式大名庭園で、県下に残る名園として高松市の栗林公園と並び称されています。現在は、所有者の手で庭園とともに美術館、陶器館、雛館などが整備され、一般に公開されています。
所在地 | 丸亀市中津町25-1 |
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電話番号 | 0877-23-6326 |
アクセス | JR「丸亀駅」より車で約10分、「善通寺IC」・「坂出北IC」より車で約15分 |
関連サイト | 中津万象園・丸亀美術館 |
写真提供:中津万象園保勝会
西長尾城跡(国吉城跡)
西長尾城は、綾歌町岡田上の城山に築かれた中世山城です。標高375mほどの城山山頂を本丸とし、本丸からの眺望は絶景で、丸亀平野はもとより高松平野、愛媛県など広範囲に望むことができます。連郭式曲輪列や二重堀切、竪堀などの防御施設や櫓台、水源となる井戸(水溜り)など多くの遺構が残っています。
所在地 | 丸亀市綾歌町岡田上 |
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関連サイト | 観光・イベント・スポーツ:歴史・文化財:西長尾城跡 | 香川県 丸亀市 |