■矯正治療はなぜ必要なのでしょう!
【1】きれいに並んだ歯は歯みがきもしやすくなり、むし歯や歯周炎になりにくいので、歯が長もちします。
【2】よいかみ合わせをつくることにより、食べ物がよく噛め、消化もよくなり、また明瞭な発音もできるようになります。
【3】よいかみ合わせは、顎関節や口の周りの筋肉などもよい状態に保ちます。
【4】歯並びを治すことで、コンプレックスを解消し、暗い表情から明るい表情へとイメージアップします。
人工歯根(インプラント)とは、歯の抜けた部分に歯の根と同じような金属(チタン)製の根を植え込み、しっかりとした土台をつくり、その上に固定式の歯をとりつける全く新しい治療法です。
■治療はどのようにしておこなわれるか
インプラントが完全に骨組織と結合するためには、それを顎骨の中に3ヵ月から6ヵ月のあいだ埋め込んでおくことが必要です。
外科的処置は、一回法、二回法に分けられますが二回法について段階を説明しましょう。
【第1段階】
まず、インプラントを顎骨に埋め込みます。局部麻酔を使用しますので痛みがありませんし、副作用もありません。
手術した後の組織が治癒するまでの最初の2週間のあいだは、義歯を使用することはできません。この期間が過ぎてから第2段階までのあいだは、特別に改造された義歯を使用します。
【第2段階】
簡単な外科手術により、インプラントと上部の連結装置を接続します。これが治癒するまでのあいだは、顎骨内の固定装置(フィクスチャー)には保護用キャップを用いますので、通常の義歯を使用することができます。
【第3段階】
3ヵ月から6ヵ月たって治癒が確認されると、その人に合った上部構造を制作し、取り付けます。上部構造には、固定式のものと取り外し可能なものと2種類あります。取りつけが終わったあとは、口腔内の清掃状態の検査と、歯の噛み合わせと機能をチェックするための検査が、定期的におこなわれます。