城陽市の産業・特産品
古きと新しきが融合するまち
温暖な気候と豊かな土壌、そして良質な水に恵まれた城陽市では、それらの資源を利用して様々な農産物が栽培されています。また商工業も盛んで、伝統産業のブランド化を進める一方、新たな時代に対応した先端産業にも積極的に取り組んでいます。
城陽の産業――農業
温暖な気候と肥沃な土地を活かした「梅」「茶」「イチジク」「寺田イモ」、豊富で良質な地下水を利用した、「花しょうぶ」「カキツバタ」「カラー」「ハス」などの湧水花卉の栽培が盛んで、いずれも市の特産品となっています。それらについては、「城陽旬菜市(しゅんさいいち)」などの直売所でも販売されるなど、地産地消にも取り組んでいます。
梅
南部丘陵地に広がる青谷梅林では5月になると大梅と小梅の収穫が始まり、約120トンが出荷されます。城陽の特産品種である「城州白」は、高品質の梅として知られています。
イチジク
昭和初期から栽培が始められ、現在、寺田・富野地域など約20ヘクタールで栽培されています。毎年約500トンを出荷し、京都市場で約90パーセントのシェアを占めています。
寺田イモ
荒州と呼ばれる砂地で栽培されるサツマイモは、栗より甘い「寺田イモ」として人気があり、秋には観光イモ掘り農園が開かれ、多くの観光客でにぎわいます。
てん茶
木津川沿いに広がる茶畑で栽培される城陽の茶は、抹茶のもととなる高級なてん茶として知られ、毎年、全国的な茶品評会で上位を占めるなど、高い評価を受けています。
花しょうぶ
「市の花」である花しょうぶは、年間約120万本を出荷。京阪神の市場で約90パーセントのシェアを占め、日本の五大産地の一つに数えられています。
カラー
寒い冬には、ビニールハウスのなかで、カラーが純白の花を咲かせます。この花は結婚式のブーケとして人気を集めています。
城陽の産業――商工業
伝統産業である金銀糸は、全国生産の約60パーセントのシェアを占めています。これを「燦彩糸(さんさいし)」ブランドとして、国内外に広めようと、さまざまな取り組みが行われています。また、良質な地下水と杜氏の熟練の技が融合した地酒も全国に誇れるものとして知られています。一方、青色発光ダイオード(LED)を独自に開発し、道路情報、河川情報、トンネル内情報板に活用するなど、新たな時代にチャレンジしている先端企業もあります。
金銀糸工場
和装、洋装を問わず利用される金銀糸。市内では分業化された工程のすべてが行われていますが、「箔押し」は伝統的な手法が受け継がれ、その技が生かされています。
造り酒屋
南山城地域唯一の造り酒屋。風情のある酒蔵では、良質な地下水と杜氏の伝統の技から、芳醇な香りの新酒が生まれます。
テクノロジー
城陽市を基盤に、最先端のテクノロジーを追求し続ける情報表示装置工場。市では豊かなまちづくりのため、市内企業育成にも積極的に取り組んでいます。
山背(やましろ)彩りの市
地元商店の魅力の再発見と販売促進を目的とした、商店街のにぎわいづくりに取り組んでいます。また、「山背彩りの市」では、手作り作品などが一堂に会します。
城陽のおみやげ
城陽の豊かな自然は、数多くの幸を育ててきました。見て、ふれて、味わうもう一つの城陽。遠く縄文の残照から培われてきた技があり、そして温かな真心が息づいています。