平成16年9月に開院したクリニックです。
同一敷地内に整形外科も同時開院しており、幅広い疾患に対応します。
駐車場からクリニックまでは段差がなく車イスでも問題なく来院していただけます。
家庭医として地域に根ざしたクリニックを目指します。
乳幼児から高齢者まであらゆる年齢層の疾患に対応します。
地域の介護事業所、訪問看護ステーションと連携を取り、安心できる在宅医療を提供します。
院長 土田 匡明(つちだ まさあき)
平成2年 杏林大学医学部卒業
横浜市立大学第一外科入局
主な勤務先
横浜市立大学医学部附属病院
横浜南共済病院
秦野赤十字病院
済生会横浜市南部病院
横須賀共済病院
主な学会
日本外科学会、日本胸部外科学会
日本心臓血管外科学会等
【急な温度変化による「ヒートショック」にご用心】
「ヒートショック」という言葉をお聞きになったことはないでしょうか。
これは、急激な温度変化によって血圧が大きく変動し、めまいや失神などを起こす現象です。
場合によっては、脳梗塞や心筋梗塞といった命に関わる病気につながることもあるので注意が必要です。
冬は暖房がある部屋と、そうでない部屋との温度差が大きくなりがちです。温かい部屋から寒い廊下に出たり、逆に寒い脱衣場から湯気の上がる浴室に入ったりすると、体が気温に適応しようとして血圧を上げたり下げたりします。
その変動が急に起こると、ヒートショックを起こしやすくなります。
ヒートショックの予防には、部屋と部屋の温度の差をできるだけ小さくすることが有効です。
トイレや脱衣場など気温が低くなりがちな部屋には、小型の暖房器具を置くようにするとよいでしょう。
また入浴の際には、極端に熱いお湯に入ることは避けるようにしましょう。
最近は、部屋ごとでなく、家中の気温を一定に保つ「全館空調」を採用するハウスメーカーが増えています。
中古住宅にも据え付けが可能なタイプもありますので、高血圧の持病を持つなどヒートショックが心配な人は、検討してみてもいいかもしれません。
【緑内障】
緑内障は、眼球内の圧力(眼圧)が上昇することにより、視神経が傷害されて視野が欠けたり狭くなったりする病気です。
症状の進行が非常にゆっくりとしているため、自覚症状のないケースがほとんどです。
人間ドックなどで眼圧検査や眼底検査を受けて、初めて診断される患者さんが多いのが実情です。
また日本人には、眼圧が正常であるにもかかわらず、緑内障を発症する例が多いことも知られています。
これを「正常眼圧緑内障」といいます。
いずれの緑内障でも、いったん失った視力や視野は回復しないため、早期発見・早期治療が重要になります。
緑内障は40歳くらいから増え始め、高齢になるほど発症しやすいと言われています。
治療の基本は、眼圧を下げる目薬の点眼です。
眼球内の圧力を左右する「房水」の産生を抑えたり、その流出を促進したりすることによって眼圧を低下させ、緑内障の進行を食い止めます。
正常眼圧緑内障であっても、眼圧を低下させることで病気の進行を抑えられることが分かっています。
点眼薬での治療でも効果が見られない場合には、房水の流出を促すためのレーザー治療や手術が選択されることもあります。
視野が狭くなったり欠けたりして物が見えにくくなると、生活の質(QOL)は大きく低下してしまいます。
40歳を超えたら、機会を見て緑内障の検査を受けるようにしたいものです。
特に、近くの物が見えにくくなる老眼になったと感じたら、早めに眼圧検査や眼底検査を受けるようにしましょう。
【インナーマッスルを鍛えるピラティス】
寒い季節、なかなか体を動かす機会がなくなり、運動不足の人も多いのではないでしょうか。
寒さでこわばった体をほぐすには、室内でできるピラティスがお薦めです。
ピラティスは、ドイツ人看護師のジョセフ・ピラティス氏が考案した、体幹やインナーマッスル(身体の深い部分に位置する筋肉)を鍛えるエクササイズです。
自らの虚弱体質を克服するために考案したエクササイズが始まりとされ、第一次世界大戦で負傷した兵士のリハビリにも使われるようになりました。
ヨガの要素が取り入れられている部分もありますが、ヨガは呼吸法や瞑想、ポーズに重点が置かれているところがピラティスとの違いです。
また、ピラティスは胸式呼吸、ヨガは腹式呼吸で行います。
ピラティスにはマットのみを使用するマットピラティスと、専用のマシンを用いるマシンピラティスがあります。
マットピラティスは特別な道具を必要としないため、自宅でも手軽にできるところが魅力です。
マシンピラティスは専用のスタジオなどへ行く必要がありますが、もともと負傷した兵士のリハビリのために開発された器具を使うため体への負担が少なく、誰でも安心して行うことができます。
初心者は、まずはインストラクターのレッスンや、動画などで学びながら始めるとよいでしょう。
呼吸を止めず、流れるように行うことがポイントです。
姿勢改善、ウエストシェイプ、肩こり解消など、インナーマッスルを鍛えることで様々な効果が得られます。
無理のない運動で、健康な1年をスタートしましょう。
【ミカン◎薄皮ごと食べて冬を健康に】
日本の冬の風物詩といえば、コタツにミカン。
食べやすく、甘くておいしいだけでなく、ミカンは冬を健康に過ごすためにも良い効果があります。
ミカンに含まれる栄養素の中で、まず注目すべきはビタミンCです。
ビタミンCはコラーゲンを生成するために必要な栄養素で、血管や軟骨などを健康に保つ働きがあります。
肌のメラニン色素の生成を抑える作用があるため、日焼けやシミが気になる人にとっては大切なビタミンです。
また、ビタミンCが持つ抗酸化作用により免疫細胞が活性化するため、風邪の予防にも効果的です。
ビタミンCは水溶性で壊れやすいのですが、ミカンを薄皮ごと食べることによって、効率的に摂取することができます。
ミカンには、ペクチンという食物繊維も含まれています。
ペクチンはミカンの薄皮の部分により多く含まれているので、やはり薄皮ごと食べるのがおすすめです。
また、ミカンのオレンジ色の素となる成分、カロテノイドの一種であるβクリプトキサンチンは、骨の代謝を促すことで骨粗鬆症を予防するほか、糖尿病や脂質異常症の予防にも役立つことが知られています。
さらに近年、βクリプトキサンチンには抗がん作用があることも明らかになり、注目を集めています。
ついついおいしくてたくさん食べてしまうミカンですが、大人は1日2個くらいが適量とされています。
ミカンに含まれる糖質は果物の中でも少ない方ですが、食べ過ぎに気をつけて、おいしく冬の健康を保ちましょう。