歯は、目で見える部分の歯と、それを支える歯根から成り立っています。歯を失うということは、それを支えている歯根も失ってしまうということです。歯を1本失った場合、両隣の健康な歯を削って人工の歯をかぶせます。これが、ブリッジと呼ばれる治療法です。奥に歯ガない場合、金属製のバネで入れ歯を支えます。
噛むという行為は、想像以上に強い力を、歯とあごにかけています(奥歯1本にかかる荷重は、その人の体重にほぼ等しいと言われています)。ブリッジでは、1本あたりにかかる荷重は約1.5倍になります。削られた歯は痛みやすく、この歯がだめになってしまうと、さらに広い範囲のブリッジに作り直さなければなりません。
失われた歯根の部分にチタン製の歯根を埋め込んで義歯の支えとするのが、今日行われているインプラント(人工義歯)療法です。この治療方法では、残っている健康な歯への負担が増加することはありません。あごの骨には自然の歯と同じように刺激が伝わり、力をかけることができることから、骨の変形も少なくなることが知られています。
全てが自分の歯ではなく、入れ歯であるということ、その悔しさに悩まれている方がたくさんいるというのも事実です。ここでは実際にこれまで総入れ歯でしか生活が出来なかった患者様に対して、インプラント治療を行った臨床例を写真を使って解りやすく説明していきます。諦めるのはまだ早い、お困りの方はお気軽にご相談下さい。
手術前手術前の状態です。下の顎には歯が一本もありません。
インプラント手術を始めてからわずか2時間で、このような固定式の仮の義歯を入れることが可能となるため、2時間前とは食生活が一変し、今まで控えていた食物や、あらかじめ食物を細かくしておくなどのことが不要になります。