寺
天台宗 大聖寺
旧国宝の指定をうけた、葦ぶきの不動堂
文明の発展を内的に支えたともいえる、歴史ある風土にある大聖寺の葦ぶきの不動堂は旧国宝の指定をうけ、昭和十二年、国庫補助によって修理を行っている。そのときの記録から、縁起をみると、不動堂の建立年代は定かではなく、僅かに江戸時代、近在の岬町・清水寺観音堂をこの地に移築したと伝えられているが、詳しい記録は残されていない。しかし建立様式からみて室町時代の建物と推定されている。なお、寺伝によるとこの本尊は、宝治二年、(一ニ四八)に地元漁師道猷の妻女が海藻を獲るときたまたま海中より不動明王像を持し、安置し祀ったのが創まりであるといわれ漁業関係者特に地元漁民の信仰が厚い。(波切り不動尊)
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年中行事
●元旦 初大護摩供厳修 ●二月節分 節分会大護摩供厳修(豆まき式) ●三月彼岸 春彼岸会法要 ●六月四日 山家会 ●八月十七日 施餓鬼会 ●九月彼岸 秋彼岸会法要 ●十一月廿七日 霜月会(天台会) ●毎月 廿八日 大護摩供厳修 |
大原漁港にほど近い大聖寺の辺りは、その昔、入江の渕であったのだろう門前に大きな池があり、朱塗りの橋の向うに弁財天の祠がある。この大聖寺堰から奥の小高い山が大原公園となり、平和ノ鐘と愛宕神社が鎮まる。 道を返して不動堂の前に戻ると、階に観音堂が建ち、その脇の禿倉に二躰の観音石像がある。日頃から地域の信仰をあつめ、常に生花が手向けられているが、その信心は、海に出た男子の安全を願う哀しい女性の祈りであった。漁師の浜に見る、特有の風景に惹かれる事でしょう。 |