有田町特集
[佐賀県]
2006年3月1日、旧有田町と西有田町が合併し、新しい有田町は誕生しました。佐賀県の西部に位置し、面積65.85平方キロメートル、人口は約20,000人で、東西を黒髪連山と国見連山に囲まれた、豊かな自然に恵まれた土地柄です。
「日本の棚田百選」に選ばれた“岳の棚田”や、「名水百選」や「水源の森百選」に選ばれた“竜門峡”をはじめ、美しい自然景観に恵まれており、また、一方で窯業関連の文化財や文化施設が「日本遺産」や「日本の20世紀遺産」に認定や選定されるなど、価値の高い文化的景観の宝庫でもあります。
有田町のいいトコ!!
有田町で憩い・楽しむ
岳の棚田
傾斜した山肌をやわらげるかのように曲線美を織りなす棚田は、山間部の土地を有効に活用するための長年にわたる農家の工夫と苦労が生み出した階段状の水田です。棚田は命の水をはぐくみながら私たちを守ってくれます。有田では山谷地区で多く見られ、その中でも岳地区の棚田は「日本の棚田百選」「つなぐ棚田遺産」に選ばれたほどの絶景ポイントです。
所在地 | 有田町岳地区 |
---|
有田ダム
「秘色の湖(ひそくのうみ)」と呼ばれた湖面の美しいダム。周囲の山々のたくさんの樹木が、四季折々に湖面を華麗に彩ります。その景色の守り神のように立っているのが彫刻家古賀忠雄制作の乙女のブロンズ像で、そばに戦後日本詩壇の旗手といわれた山本太郎の詩碑があります。周囲の遊歩道をたどると四季折々の自然を満喫でき、春の桜や秋の紅葉の美しさは格別です。
所在地 | 有田町白川 |
---|
竜門峡
神秘的な渓谷美をたたえる竜門峡。春は桜の花びらが舞い、夏には鮮やかな緑に包まれ、秋には渓流に紅葉が映えます。また、この渓谷を流れる水は「名水百選」「水源の森百選」に選ばれたほど清らかで、カジカの歌声を聞きながら、名水で仕込んだ地酒と名水にさらした川魚料理を堪能するのも風流です。
所在地 | 有田町広瀬山 |
---|
有田町の名所・文化
天狗谷窯跡
有田が本格的な産業として磁器を生産するための基盤を築いた最初の磁器専焼窯です。
金ケ江参兵衛(陶祖李参平)ゆかりの窯でもあり、「泉山で陶石を発見した後、水と薪の調達に便利だったので、最初は白川天狗谷に窯を築き、絵描き、細工の技術を教え、次第に有田皿山が繁盛した」と、子孫である金ケ江家の文書に記されています。窯は山の斜面を利用した登り窯で、幅が3~4メートル、長さは50メートル以上もありました。
所在地 | 有田町白川 |
---|---|
電話番号 | 0955-43-2678(有田町歴史民俗資料館) |
泉山磁石場
有田焼の原料となる陶石の採掘場。江戸時代初期、朝鮮人陶工・李参平らにより発見されたと伝えられ、これにより、豊富で良質な磁器の原料が確保されました。現在、採掘はほとんど行われていませんが、掘り続けられた山の姿は壮観です。
所在地 | 有田町泉山1-33-2 |
---|---|
電話番号 | 0955-46-2500 |
旧田代家西洋館(有田異人館)
有田の豪商田代紋左衛門の子、助作によって1876年(明治9年)に陶磁器を買い付けに来た外国商人の宿泊・接待施設として建てられました。
一見洋風ですが、外壁は漆喰塗りで床に畳が敷かれるなど、和洋折衷の建物です。土・日・祝日は、建物内部の見学ができます。
所在地 | 有田町幸平一丁目2番 |
---|
有田町の特産・名物
戸矢かぶ
昔から戸矢地区に伝わる伝統野菜。えぐみがなく、甘みがあり、酢のものは色鮮やかなピンク色になり、食卓に彩りを添えます。
佐賀牛
佐賀県産和牛の高品質の牛肉で、きめ細かなやわらかい肉質はとろけるようなおいしさです。
アスパラガス
甘味にコクがあり、根元まで食せる柔らかな有田産のアスパラガス。