田尻町特集
[大阪府]
田尻町は、大阪府南部に位置する小さな町です。町の沖合に浮かぶ関西国際空港の中央部は田尻町に属するため、町の面積約6平方キロメートルのうち、空港島を除く内陸部は約2.3平方キロメートルとなり、日本で一番小さな町ということになります。
そんな小さな町ですが、瀬戸内特有の温暖な気候で古くから農業、漁業が盛んでした。特に泉州たまねぎは田尻町が栽培の発祥地とされています。また、明治以降は繊維産業が発達し、町のあちらこちらに紡績工場がありました。現在では、紡績工場もなくなり、ふれ愛センターなどの公共施設等に変わり、町並みが様相を変えています。
田尻町のいいトコ!!
田尻町で憩い・楽しむ
マーブルビーチとりんくう公園
ビーチには白い大理石が敷き詰められ、背後には青い松林が続きます。関西国際空港を望みながらの夕景は、素晴しい眺めです。
田尻スカイブリッジ
りんくうタウン北地区と中地区を田尻漁港を跨いで結ぶ位置にあり、全長338.1メートル、幅26.3メートル、往復4車線、高さ110メートルと国内でも大きな斜張橋で、景観も美しい橋です。
田尻漁港日曜朝市
新鮮な魚介類や野菜、日用品などの朝市が開かれており、朝早くから大勢の人で賑わっています。
田尻町の名所・文化
春日神社
祭神は、武甕槌命(たけみかづちのみこと)、齋主命(いわいぬしのみこと)、天児屋根命(あめのこやねのみこと)などが祀られています。
田尻歴史館
※現在は耐震補強工事中のため、閉館しています。
綿紡績業で「綿の王」と呼ばれた谷口房蔵氏の別邸として、大正11年に建築されました。洋館と和館が棟続きで建てられた珍しい建物で、館内は綿花をモチーフとしたステンドグラスや西陣織の壁布などの意匠で飾られています。
泉州玉葱栽培の祖碑
大正2年、今井佐治平、大門久三郎、道浦吉平、3氏のたまねぎ栽培の功績を称えるため建てられました。全国でも珍しいたまねぎの碑です。
田尻町の特産・名物
泉州水なす
皮が非常に柔らかく水分が多いのが特徴で、昔は、田んぼ仕事の合間に手で絞り、なすから出る水分でのどの渇きを潤していたそうです。採れたてを使った“水なすの浅漬け”は全国的に有名です。
泉州黄たまねぎ
泉州玉葱栽培発祥の地とされる田尻町では、栽培が盛んです。“幻のたまねぎ”と称される吉見早生種は、肉質が柔らかく甘みが強い品種で、なにわの伝統野菜にも指定されています。
あなご
田尻漁港の水揚げランク上位のあなごは、天ぷらや蒲焼きで食べられます。田尻漁港日曜朝市では、トロ箱いっぱいに敷き詰めたあなごがたくさん並び、名物“あなごの天ぷら”の揚げたてをご賞味いただけます。