五條市特集
[奈良県]
五條市は、紀伊半島のほぼ中央部、奈良盆地の南西部に位置します。
真土山(和歌山との県境)から見渡す風景が箱庭のように美しく、遥か万葉の時代から羨望の地でした。
金剛生駒紀泉国定公園、吉野熊野国立公園や吉野川、熊野川──。
麗しき山河は、行き交う人々の心を和ませ、ノスタルジーを育んできました。
五條市のいいトコ!!
五條市で憩い・楽しむ
五條中央公園
五條市でもっとも人気のある公園のひとつで、休日には多くの親子連れが集まるほか、幼稚園の遠足や園外保育などで市外からも利用されています。のびのび遊べる多目的グラウンドや、ふわふわドームにアスレチック、春は桜や梅、秋には木の実拾いなど魅力がいっぱいです。
吉野川
古くから文化や経済の交流など、人びとの暮らしやまちの成り立ちに大きな影響を与えてきた吉野川。沿岸には奇岩景勝の場所が多く、風光明媚な河川として知られ、榮山寺から上流25キロメートルが「県立吉野川津風呂自然公園」に指定されています。史跡めぐりやキャンプ、鮎釣りなど憩いとレジャーのコースとして親しまれています。
賀名生(あのう)梅林
2月下旬から3月下旬、丘陵を麓から中腹までおおいつくすように2万本の梅が咲き誇り、ほのかな香りが、山々を伝うように漂ってきます。賀名生梅林は、県下有数の梅林として知られており、700年前の南北朝時代に公家たちの歌にはすでに、賀名生の梅の花が詠まれています。
五條市の名所・文化
賀名生皇居跡
延元元年(1336年)、足利尊氏によって京の都を追われた後醍醐天皇は、西吉野に立ち寄られました。天皇を手厚くもてなした郷士「堀孫太郎信増」の邸宅はその後、後村上、長慶、後亀山天皇の皇居として南朝の歴史を刻んできました。藁葺屋根の素朴な屋敷の前に建つ重厚な冠木門には、倒幕の志士天誅組吉村寅太郎の筆による「賀名生皇居」の扁額が掲げられています。
賀名生の里歴史民俗資料館
西吉野地域の文化や南朝ゆかりの史跡をはじめとする歴史の情報を紹介しています。
五條文化博物館
市の内外に伝わる文化遺産を収蔵・公開するとともに、新たな「五條文化」の発信基地をつくるため、建築家の安藤忠雄氏の設計・監理で平成7年に開館しました。
五條市の特産・名物
柿
西吉野地域を中心に広大な柿の果樹園が広がる、日本一の柿のまちです。澄んだ秋空のもと、枝いっぱいに付いた柿の実が色づく風景を各所で見ることができます。代表的な品種は「刀根早生」「平核無」「富有」で、7月に出荷が始まるハウス柿(刀根早生)から干し柿づくりまで季節に合わせ様々な柿が出荷されます。
梅
五條市の梅は南北朝時代から約700年の歴史があります。近年では管理を徹底し、病虫害を減らすことで農薬散布を出来るだけ減らし、“安心・安全な五條の梅”がつくられています。梅酒や梅干し加工用業者へ約80パーセント、残り約20パーセントが関東や奈良県内の市場へ出荷されます。
鮎
吉野川の鮎は『古事記』や『日本書紀』にも登場し、当時から豊かな漁場として有名。現在も伝統漁法のやな漁が伝えられています。