美里町特集
[宮城県]
美里町は平成18年1月1日、宮城県北東部に位置する遠田郡内の小牛田町・南郷町2町が新設合併して生まれた町です。県都仙台市とは40キロメートルの距離にあり、東北本線、陸羽東線、石巻線が交差する交通の要衝となっています。2本の国道も走り、交通アクセスのよさから、仙台市・石巻市・大崎市の通勤圏として定住する皆さんも多く、宅地開発も盛んです。
気候は太平洋側気候で、冬季の降水量が少なく、降雪期間も比較的短いことから、とても住みよい条件下にあります。
奥羽山系を源とする鳴瀬川、江合川が町内を貫流し、この水利に恵まれた農業が、町の基幹産業となっています。土地は平たんで、約75平方キロメートルに及ぶ町の面積の約70パーセントを豊かな水田や畑が占めています。宮城県の食糧基地として、コメや野菜はもちろん、果樹や施設園芸もたいへん盛んです。
美里町のいいトコ!!
美里町で憩い・楽しむ
JR小牛田駅
美里町を象徴するものの1つ「小牛田駅」。小牛田の町名が失われた今となっては、地名を残す貴重な場所です。東北本線・陸羽東線・石巻線とそこから分岐する気仙沼線の、事実上4路線が利用できる交通の要衝。今なお残る転車台は県内でも現存・稼働する数少ないもので、小牛田駅の象徴として多くの人をひきつけています。
明治23年(1890)に開業した小牛田駅は、現在地より北約1キロメートル地点に位置していました。鉄道敷設に伴う江合・鳴瀬両河川の架橋工事は難渋を極めましたが、開通後は山神社にも近いことから参詣者の足として利用され、お土産の山の神まんじゅうとともにその名を広く知らしめました。しかし、洪水被害や新路線の開通を契機に現在地へと移転し、大正2年(1913)に新駅が開業しました。それに先立ち大正元年(1912)10月28日には現在の石巻線が、開業直後には現在の陸羽東線が相次いで開通しました。小牛田駅は100年以上の歴史的な駅となっています。
でんえん土田畑村(どたばたむら)
木の香りとぬくもりがこころの疲れを癒すログハウスの宿泊施設。家族でのんびり過ごせる1棟貸し施設。目の前には広大な田園風景。周辺には温水プ-ルやテニスコ-トなど町営のスポ-ツ施設があり、さわやかな汗を流して心身共にリフレッシュできます。
活き生き田園フェスティバル
(自称)世界一の大俵が会場内を練り歩きます。五穀豊穣を祈願し始まったこのおまつりは、農業の町ならではのユニークなイベントがいっぱい。初日の夜には花火も上がり、会場から間近に見上げる花火は大迫力。
所在地 | 美里町野外活動施設ほか |
---|---|
アクセス | JR鹿島台駅から車で約10分 |
美里町の名所・文化
山神社(やまのかみしゃ)
小牛田駅から北へ2キロメートルのところにあります。
藩政時代から安産の神様として東北地方に広く知られ、七五三、どんと祭では多くの参詣の人々でにぎわい、美里町の象徴的存在になっています。
祭神は木花佐久夜比売命、天照大御神、応神天皇、大山祗命の4柱です。明治41年(1908)の小牛田大火で全焼しましたが、辛うじてご神体は運び出され消失を免れました。大正5年(1916)に現在地へ移され、翌6年(1917)に遷座祭が斎行されました。また、平成29年(2017)には遷座100年を迎えました。
境内には庭園が設けられ、桜やアジサイの花が訪れた参拝者たちの目を楽しませているほか、周りには山神社のご利益にあやかって名付けられた遊歩道「産声の道」が整備されており、楽しんで散策することができます。
史跡山前遺跡
北浦字山前で昭和41年(1966)貝塚が発掘され、淡・海水産の貝殻、魚骨、獣骨、石器、土器類が多数出土しました。
当時この付近は海岸線と陸地の接点でゆるやかな入り江を形成しており、採集と狩猟によって生きる縄文時代の生活の場であったことがわかります。また、昭和50年(1975)この貝塚の周辺が発掘され、古墳時代の竪穴住居跡やこの集落を囲む大溝の跡も発見されました。この他奈良・平安・中世にいたる遺構・遺物が発見されており、町指定史跡「素山貝塚」とともに学術上きわめて貴重な埋蔵文化財です。
昭和51年に国の史跡に指定されたのを機会に、史跡公園として整備し、町民に「歴史を知る学習の場」「だれでも楽しめるいこいの場」として開放しています。
二つの塩釜神社
美里町には和多田沼と二郷に塩釡神社があります。和多田沼にある塩釡神社は鹿島神宮の分神の1つだと言われています。地域住民からは「塩釡様」と呼ばれ、神話に登場する神が祭神であるという、歴史ロマン溢れる場所です。二郷の塩釡神社は、葛西氏の重臣が主家滅亡後、現在の塩竈市にある鹽竈神社から勧請して祀ったとされています。元は氏神であった二郷の塩釡神社でしたが、風土記御用書出によれば村の鎮守とされており、二郷地域の中心的な位置にあったと考えられています。
美里町の特産・名物
美里のイチゴ
美味しさが自慢のイチゴ。消費者の皆さんに満足していただけるイチゴを生産しています。
宮城県で育成された品種「もういっこ」「にこにこべりー」のほか「とちおとめ」などの品種があります。品種別の食べ比べなどいかがでしょうか。農産物直売所「花野果(はなやか)市場」で販売されています。
美里のお米
美里町の農地は大部分が水田です。水田では、ひとめぼれをはじめ様々な品種のお米が生産されており、良質なお米の産地です。JAを通じた販売のほか、農産物直売所「花野果(はなやか)市場」でも町内産のお米が販売されています。
小麦
美里町は宮城県内最大の小麦産地です。令和元年から作付けが始まった品種「夏黄金(なつこがね)」は、パン作りに適しており、美里町内の小中学校では、美里町産「夏黄金(なつこがね)」を原料に使用したパンが提供されています。町では、「夏黄金(なつこがね)」を使用した商品が更に広がっていくよう生産振興に取り組んでいます。