明和町特集
[三重県]
明治22年の市町村制施行により、大淀村・下御絲村・上御絲村・斎宮村・明星村が成立。昭和30年には大淀町・下御糸村・上御糸村の3つの町村が合併して三和町に、斎宮村と明星村が合併して斎明村となりました。続く昭和33年にはこの二つの町村がさらに合併し、1字ずつをとって明和町が誕生したのです。
明和町のいいトコ!!
明和町で憩い・楽しむ
斎王まつり
明和町の花・ノハナショウブが花咲く6月第1土日に開催される大イベント。さいくう平安の杜をメイン会場として、平安時代の王朝絵巻が繰り広げられます。
初日の見どころは、華やかな幕開きとなる「前夜祭」。例年100を超える出店が並ぶ「斎王市」にも、県内外から多くの人が集まります。二日目は「出発式」をかわ切りに、次々と厳かな儀式が再現されます。なかでも「斎王群行」は、圧巻のひと言。斎王をはじめ、女別当・内侍・近衛使な総勢約120人が路を往き、都から遠く離れた伊勢の地へと群行する平安の一幕が、色鮮やかに蘇ります。
斎宮のハナショウブ群落
明和町の町花で、別名「どんど花」。毎年、5月下旬~6月上旬にかけて、濃紫色の美しい花が咲き誇ります。平野に群生しているのは珍しく、国の天然記念物に指定されています。
いつきのみや観月会
いつきのみや歴史体験館にて開催される、平安の月見をしのぶ催し。約3000個のろうそくの灯りが、寝殿造りの建物を照らします。また、フォトコンテストも開催されます。
明和町の名所・文化
斎宮跡
天皇に代わり伊勢神宮に仕えた皇女・斎王の宮殿と斎宮寮と呼ばれた役所の跡。古代から中世にかけて660年間続いた。
水池土器製作遺跡
斎宮で使う土器が作られたとされる奈良時代の遺跡。当時の土器の製作
工程がわかる、全国でも珍しい遺跡です。広さは約1ヘクタール。国の史跡に指定され、一部が復元・整備されました。
六地蔵石幢
室町時代後期(永正10年)に建てられた、高さ194センチメートルの燈ろう形の搭。六角形の石の各面に地蔵が刻まれているのが特徴。見事に整ったフォルムは、三重県にある石幢の中でもトップクラスの美しさ。
明和町の特産・名物
あなご寿司
祝い事のある“ハレの日”に食卓を満たしたという、身の厚い穴子寿司。伝統の味を商品化した「穴子寿司玉手箱」は人気の名産品。
明和の輪
ムラサキイモを使って紫色を出し、斎王や平安時代をイメージするとともに、町花ノハナショウブの紫を表現。明和町の特産品でもある黒米も練りこまれており、外はサクッと、中はしっとりとしたお茶にもコーヒーにもあうお菓子です。
御糸織物
江戸時代の頃より、伊勢神宮の祭で使う布が織られていた歴史を持つ天然藍染め。現在も地場産業として受け継がれています。