球磨村特集
[熊本県]
球磨村は、熊本県の南部に位置し、面積の約88パーセントが山林で村全体が山岳地帯となっています。村の中央には球磨川が東西に流れ、川をはさんで北に白岩山(標高1,001メートル)南に国見山(標高969メートル)など700メートル以上の山々がそびえ、これらの山岳を縫って大小無数の川が球磨川に注いでいます。
年間平均気温は、摂氏15度(最高36度、最低-6.4度)で冬季と夏季の寒暖の差が大きく、やや大陸的変化のある気候となっており、降雨量は比較的に多く、年間2,300ミリメートルをこえています。
地域産業の主なものは、農業と林業です。
球磨村のいいトコ!!
球磨村で憩い・楽しむ
急流と鍾乳洞の里まつり
新緑の季節に球泉洞で開催されるお祭りです。ステージイベントのほか、山の幸や木工体験、ヤマメ・マスのつかみ取りなど、子どもから大人まで楽しめる催しで賑わいます。
日本一の大鮎釣り選手権大会
毎年8月に開催される、夏を代表するイベントの一つです。日本三大急流の球磨川を舞台に、釣り上げた鮎3匹の体長合計を競う大会で、全国各地から訪れる太公望たちで賑わいます。
第二球磨川橋梁
時代を超えて列車を支える、第二球磨川橋梁(那良口~渡)は舶来品で、1906(明治39)年にアメリカンブリッジ社が製造した貴重な構造物です。ピン結合方式のトラス橋で、トランケート(切り詰め)式と呼ばれ、川に対して60度の傾斜がついています。
球磨村の名所・文化
柴立姫神社
”しばがみさん”との呼び名で親しまれ、子宝、安産、婦人病、腰から下の病に霊験があるとされます。
神瀬住吉神社
日本遺産構成文化財の一つである神瀬住吉神社は、航海の神として、球磨川を行き来する藩主や船頭たちの信仰を集めてきた神社です。
熊野座神社
神瀬の石灰洞窟の中に鎮座する熊野座神社は縁結びにご利益あり。伊邪那美命(いざなぎのみこと)、速玉男命(はやたまをのみこと)、泉事解男命(よもつことさかのおのみこと)の3神を祀ります。
長命水
石灰洞窟ヘ向かう参道の入口付近にある湧き水。熊本県名水百選にも選ばれ、神様の水と伝えられています。
球磨村の特産・名物
一勝地梨
「一勝地梨」のブランドで知られる球磨村産の梨は、球磨盆地特有の気候である霧と朝夕の温度差によって育まれる、ほどよい甘さと歯ざわりが特徴です。
熊本県伝統的工芸品一勝地曲げ
相良400年の歴史を持つ曲げ細工の技法を継承する一勝地曲げは、球磨村の代表的な工芸品です。相良城主が参勤交代の際、飛騨高山から職人を招き、球磨人吉の豊かな材料を生かし、城への御用達品として作られたと言われています。