遠野市特集
[岩手県]
遠野市は、続日本紀などによると、西暦800年頃には閉伊(へい)と呼ばれ、蝦夷(えみし)の集落が営まれていました。その後、安倍氏、藤原氏などの時代を経て、鎌倉時代には阿曽沼氏の時代を迎え、藩政時代には遠野南部家1万2千5百石の城下町として、また内陸部と沿岸部を結ぶ宿場町として栄えました。
昭和29年には、「昭和の大合併」により1町7村が合併して遠野市が、翌年には3村が合併して宮守村が誕生。市村それぞれ豊かなまちづくりに取り組み着実な発展を遂げ、平成16年度にはそれぞれ50周年を迎えました。
遠野市のいいトコ!!
遠野市で憩い・楽しむ
めがね橋
「めがね橋」の愛称で親しまれている「宮守川橋梁」。半円アーチ状の橋脚は高さ約20メートル、全長約100メートル。岩手軽便鉄道の花巻~仙人峠間が開通した大正4年に竣工し、昭和18年に現在の形に改修されました。5連アーチが連なる橋梁は、建設当時の鉄道土木技術の素晴らしさを伝えており、「土木学会選奨土木遺産」「近代化産業遺産」に認定されています。
最近では「恋人の聖地」にも認定され、デートスポットとしても注目を集めています。
遠野麦酒苑
食事のほか、無料休憩施設で休んだり、展望テラスから自然豊な景色を眺めることができます。
中庭テラス席には犬用リードフックが常設してあります。
重湍渓(ちょうたんけい)
巨大な花崗岩が階段状に侵食されている渓流。県内初の木製車道橋である「小出橋」にも通じる林道沿いにあります。新緑紅葉の見どころです。
遠野市の名所・文化
伝承園
国の重要文化財の曲り家「旧菊池家」住宅を中心に、染物・わら細工など、遠野の風習や遊びを実際に体験することができます。また「御蚕神堂(おしらどう)」には千体のオシラサマが祀られています。
所在地 | 土淵町土淵6-5-1 |
---|
たかむろ水光園
広大な敷地に遠野の美しい自然と懐かしい暮らし風景を再現した、くつろぎのオアシスです。広大な敷地では緑豊かな庭園の散策やチップボイラーと太陽熱を利用したお湯、お食事や釣りも楽しめます。
所在地 | 土淵町柏崎7-175-2 |
---|
南部曲り家 千葉家
南部曲り家とは、「母屋」と「馬屋」がL字状につながる、この地方独特の民家です。平成28年度から大規模修理が本格化し、現在は非公開となっています。平成26年に公開された映画「蜩ノ記」の撮影が行われたことでも有名です。
所在地 | 綾織町上綾織1-14 |
---|
遠野市の特産・名物
ジンギスカン
遠野で「肉を食べる」「焼肉」と言ったらジンギスカンです。遠野のジンギスカンは、穴の開いたバケツの上にジンギスカン鍋を乗せ、焼いた肉にタレを付けて食べるスタイルです。
ひっつみ
ひっつみは、小麦粉を練り、煮汁に入れて煮込んだ「すいとん」の一種です。遠野のひっつみは、鶏のだしが絶品!
かねなり
米の粉を練って炭火で焼き、くるみしょうゆで味付けしたもの。小判形に作ることから「かねなり」といい、遠野の代表的なおやつです。