一戸町特集
[岩手県]
一戸町は岩手県内陸北部に位置し、北上山地と奥羽山脈に囲まれ、南西部に位置する標高1,018メートルの西岳を頂点に、北に傾斜する丘陵地がほとんどを占めています。
総面積300.03平方キロメートルのうち、山林・原野が61パーセントを占める高原の町です。また、県内第二の大河・一級河川馬淵川が町のほぼ中央部を北に向かって貫流し、市街地はその河岸段丘上に発達しています。
一戸町のいいトコ!!
一戸町で憩い・楽しむ
高森高原
約5平方キロメートルに及ぶ広大な高原で、牧歌的な風景が広がっています。また、高森高原一帯には、岩手県企業局の風力発電施設が稼働し、間近で見学することもできます。
藤島のフジ
樹齢数百年以上、根元の周囲は3.3メートルあり、国内有数のフジとして国の天然記念物に指定されています。例年5月下旬に紫色の花をつけ、見学者で賑わいます。
一戸まつり
一戸まつりは、八坂神社と稲荷神社の二社大祭として行われ、毎年8月最終金土日の三日間に開催されます。岩手県北地区で最も早く開催される秋まつりです。
まつりでは神輿とともに、岩手県指定無形民俗文化財「根反鹿踊り」を始めとする一戸町の伝統芸能、趣向を凝らした手づくりの山車5台が町内各地を練り歩きます。
奥中山高原スキー場
極上のアスピリンスノーと絶好のパノラマビュー。最長1,500メートルのナイターゲレンデ完備で、充実の11コース。
一戸町の名所・文化
旧朴舘家住宅
文久2年(1862年)に建てられた「旧朴舘家住宅」は、間口約30メートル、奥行き約16メートルで、高さは13メートルを超える県内最大規模の茅葺き住宅として知られています。
屋根は寄せ棟造りで、内部には住居と馬屋が置かれています。柱は主にクリ材が用いられ、居間を囲う巨大な差物にはマツが使われています。
西方寺毘沙門堂本堂
毘沙門堂は、大同2年(807年)に坂上田村麻呂によって創建され、現存する建物は、江戸時代の初め、寛文3年(1663年)に再建されたもので、そのときの棟札も残されています。
根反鹿踊り
八幡太郎義家の故事に由来する鹿の遊び戯れる姿を模したと言われる踊りを、天正19年(1591年)の九戸一揆に名が現れる根反城主根反弥左衛門が住民に広めたのが始まりといわれています。
奥州街道
奥州街道は、江戸時代に整備された五街道の一つです。一戸町内における奥州街道の史跡指定範囲は、街道の未舗装区間7ヵ所(のべ延長8.86キロ)と浪打峠、川底、旧中山、御堂・馬羽松の4ヵ所の一里塚です。一戸町内の奥州街道には盛時のたたずまいが残っており、ウォーキングコースとしても人気です。
一戸の山伏神楽
山伏神楽は、山伏と呼ばれる修験者が伝えてきた神楽で、山伏の力が衰えた後は周辺の住民によって踊られるようになりました。上女鹿沢の「三明院」から伝えられた「高屋敷神楽」「中山神楽」の二つが今なお地域の人々に受け継がれています。