美唄市特集
[北海道]
美唄の由来は、アイヌ語「ピパオイ(沼の貝の産するところ)」。石狩平野に位置し、札幌市と旭川市の中間に広がる道内有数の穀倉地帯です。市内の中央には、日本一長い直線道路(29.2キロメートル)としても有名な国道12号と道央自動車道、JR函館本線が南北に縦貫しており、交通の要衝です。東側には、2019年5月に日本遺産に認定された「炭鉄港」の文化財が点在し、北海道最大の一級河川石狩川が流れる西側には、田園地帯が広がり、春と秋には天然記念物・マガンが飛来します。
安田侃(やすだかん)氏の作品を楽しめる「安田侃彫刻美術館 アルテピアッツァ美唄」やソメイヨシノなど約2,000本もの桜が広がる「東明公園」をはじめとした観光スポットに加え、古くから市民に愛されている「美唄焼き鳥」、不老長寿の実として知られる「ハスカップ」や「グリーンアスパラ」の産地としても有名です。
美唄市のいいトコ!!
美唄市で憩い・楽しむ
東明公園
丘陵にある都市公園。春にはソメイヨシノやエゾヤマサクラなど約2,000本の桜が咲き誇り、5月下旬には5,000本を超えるツツジが彩ることで知られる花の名所です。公園の中央に建つスペースカリヨン展望台からの景観も人気です。
所在地 | 東明町2区 |
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電話番号 | 0126-63-0112 |
体験交流館
自分に合った陶芸体験や絵付け体験が楽しめる施設です。初心者や子どもにも簡単な手びねりから電動ろくろによる本格的な作陶まで自分に合ったものを選べるのが特徴。また、設備も充実しており、戦国時代から受け継がれてきた「登り窯」があり、年に1度、11月に行われる火入れは迫力満点です。
所在地 | 東明町3区 |
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電話番号 | 0126-63-3332 |
宮島沼(宮島沼水鳥・湿地センター)
美唄西部にあり、2002年にラムサール条約の国際保護湿地にも登録されています。周辺には田園地帯が広がり、毎年春と秋には、6万羽を超える国の天然記念物であるマガンが飛来します。早朝の飛び立ち時、夕方のねぐら入り時など、マガンの貴重な姿を観察することができます。ほかにも、白鳥、カモ類も訪れ、渡り鳥の中継地になっています。
所在地 | 西美唄町大曲3区 |
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電話番号 | 0126-66-5066 |
美唄市の名所・文化
美唄鉄道東明駅舎
美唄鉄道の駅舎で、1948(昭和23)年に開設され、1972(昭和47)年の廃線まで、東明地域住民の交通の要衝として、大きな役割を果たしました。駅内には当時の広告や時刻表など町の記憶が刻まれています。
三菱美唄炭鉱竪坑櫓(たてこうやぐら)
地上と地下の間で、人や石炭などを運搬する櫓を「竪坑櫓」といいます。この1対の櫓は、深さ170メートルの竪坑の上に立ち、高さ20メートル、道内で2番目に古い竪坑です。現在は、炭鉱メモリアル森林公園として管理されています。
旧栄小学校
(安田侃彫刻美術館アルテピアッツァ美唄)
周辺炭鉱の従業員が急増し、児童数も増えたことから、1950(昭和25)年に設立された小学校。ところが、閉山とともに児童数が減少し、1981(昭和56)年に閉校に。残された木造2階建校舎と鉄筋平屋体育館は、彫刻家安田侃氏の作品が常設されている美術館として活用されています。
美唄市の特産・名物
ハスカップ
アイヌの人たちから「不老長寿の秘薬」と言われていたハスカップは、水田転換作物として厳しい気象条件に耐える収益性の高い作物として取り入れられました。現代人に必要なビタミンCやカルシウム、鉄分も豊富で、アントシアニンという成分はブルーベリーの10倍とも言われています。そのまま食べるも良し、ジャムやジュースにするも良し、バリエーションは多彩です。
美唄焼き鳥
明治の開拓期から「鶏の内臓まで大切に食べる」食文化が根付いてきた美唄。市民から長年愛されてきた美唄焼き鳥は、レバーやハツ、砂肝、キンカンなどのモツと、鶏皮、モモ肉が、一串に刺さった「モツ串」であるのが特徴です。また、玉ねぎを使い、炭火で焼いて味付けは塩コショウが基本。注文も10本単位でするのが美唄流です。
アスパラ
1994年、春から秋まで収穫できる立茎栽培を全道で初めて取り入れた美唄のアスパラは、有機質をふんだんに含んだ泥炭の土壌で育ち、甘さや柔らかさ、みずみずしさが別格。もちろん栄養分もたっぷりです。