熊野町特集
[広島県]
熊野町は広島県西部に位置し、広島市から東南へ約12キロメートルの地点にあり、安芸郡に属しています。町の南部は呉市に接し、東部は東広島市黒瀬町、北部から西部にかけては広島市安芸区、北部の一部が海田町に接しています。町域面積は33.76平方キロメートル、東西7.4キロメートル、南北8.4キロメートルです。
熊野町のいいトコ!!
熊野町で憩い・楽しむ
坂面大池
天和3年(1683)2月、潅漑用として農民たちが、鍬・鎌・大工道具を用いて作られたという記録が残っています。大正14年に拡張工事を行い、広さ約1ヘクタールの池になり、平成に入って再度整備されて現在にいたっています。
書の石碑
池の周りにたっている石碑は、「筆まつり」に書家の先生が書かれた大書を刻んで残しているものです。
熊野駅伝大会
冬の風物詩“熊野駅伝大会”、仲間や後輩を思う若者たちが故郷に大集合し熊野路を走ります。
熊野町の名所・文化
筆まつり
熊野町では、毎年9月に「筆まつり」が開催されています。
この筆まつりは、昭和10年(1935)に、日本三筆のひとり嵯峨天皇をしのび、あわせて熊野町製筆の先駆者、佐々木為次・音丸常太・井上治平らに感謝の意をこめて始められたものです。
筆まつりは奉納神楽などの前夜祭で始まり、「大作席書」や「筆供養」、特別価格で販売される「筆の市」、小中学生が掛け軸に挑戦する「競書大会」などが催され、まちをあげての一大イベントとして毎年盛大に行われています。
筆塚
昭和40年9月に「筆精」を供養するため建てられました。年に一度、秋分の日に行われる「筆まつり」では、これまで使用してきた筆を心から大切に思う気持ちと同時に、筆の毛となってくれる動物の霊に感謝し、この塚の傍で筆を焼いて供養します。ちなみに「筆塚」の文字は、広島県出身の首相、池田勇人元首相の肉筆を刻んだものです。
熊野本宮社
この神社は、養和元年(1181)平家滅亡の頃、紀州熊野大権現から勧請したといわれています。熊野村の呼称の由来もこの神社から来ていると伝えられています。現在の神社は、大正3年に熊野町の平木浦次郎氏により建立されました。
熊野町の特産・名物
毛筆
江戸時代からの伝統技法で一本一本手作りされる熊野筆。書道家用の高級筆から学童用筆、特殊筆にいたるまで質量とも全国の筆の生産の大部分を誇っています。
ふわふわ納豆焼
体に良い「卵、納豆、山芋」などを使ったふわふわな食感で、取り扱う店舗によって、調理方法やトッピングが違うことから様々な味が楽しめます。
誕生記念筆
生後間もない赤ちゃんのはえそめ毛は、大変柔らかく、他の動物の毛にはない独特の質感があり、りっぱな筆の材料になります。主にお子さんの誕生記念の品として制作されます。一生に一度しかできない人気の筆です。