小浜市特集
[福井県]
福井県の南西部、若狭のほぼ中央に位置しています。北は国定公園の指定を受けた若狭湾に面し、海岸線の一部は「蘇洞門(そとも)」を有するリアス海岸となっています。南は、東西に走る京都北部一帯に連なる山岳で、一部は滋賀県と境を接しています。また、日本海を挟んで朝鮮半島に向かい、昔からシルクロードの日本での玄関口として、京都・滋賀・奈良への大陸文化・南蛮文化の伝達の経路となっていました。北陸圏域の福井県にありながら、風俗、習慣、言語などは近畿圏域との歴史的・文化的つながりがあり、気候も概ね穏和・温暖です。
小浜市のいいトコ!!
小浜市で憩い・楽しむ
小浜公園
小浜市街の西端、小浜湾に面し、海望山の東麓に位置する公園です。小浜公園から星の広場へ散策路を抜けると展望台からは、小浜市内をはじめ、内外海・大島の両半島が見渡せます。
所在地 | 小浜市香取 |
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マーメイドテラス
人魚の像一対は八百比丘尼伝説にちなみ配置しました。このテラスから小浜公園まで600メートルほどの散策道になっています。ここから見える海に沈む夕日は絶景です。一度ご覧ください。
鵜の瀬
名水百選(環境庁(現・環境省)認定)に選ばれている鵜の瀬は、毎年3月2日に奈良東大寺二月堂への「お水送り」の送水神事が行われる所です。お水送りの送水神事は、神宮寺から山伏姿の行者や白装束の僧侶らを先頭にした松明行列が、ほら貝の音とともに2キロメートル上流の鵜の瀬へ向かい、河原で護摩が焚かれた後、白装束の住職が祝詞を読み上げ、竹筒からお香水(こうずい)を遠敷川へ注ぎます。このお香水は10日かけて東大寺・二月堂の「若狭井」に届くといわれ、奈良のお水取りは3月12日に行われます。
小浜市の名所・文化
国指定名勝 蘇洞門
花崗岩が波に打ち砕かれ、方状節理にそって海蝕してできた奇岩・洞窟・断崖などが約6キロメートルにも及び、その豪壮雄大な姿は、日本海側有数の景勝地となっています。特に、大門・小門は岩の中が打ち落され、周囲が柱状に残ったため、船も通れるくらいの洞門となりました。ほかにも夫婦亀岩、獅子岩、象を積んだ唐船をつないだと言われる唐船島など、自然が造り出した数々の造形美は、しばし我を忘れさせてくれます。
明通寺
大同元年(806)坂上田村麻呂公の創建です。
日本海側随一を誇る国宝・三重塔はあまりにも有名で、国宝の本堂に安置されている木造深沙大将立像ほかの諸仏像は圧巻です。
所在地 | 小浜市門前 |
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鯖街道
「京は遠ても十八里」という言葉のように、小浜では京は身近に感じられる都です。「生鯖塩して荷い京へ行き任る」と古文書にも残されているように、水揚げされた鯖に塩を打ち、若狭から京へ運べば、着いた頃には程良い加減になったという歴史の道が「鯖街道」です。
小浜市の特産・名物
若狭かれい
カレイは35種ほどありますが、そのうちヤナギムシカレイが「若狭かれい」と呼ばれています。淡泊で水分の多いカレイなので、塩をして天日に干すことで身が締まっておいしさが増します。
鯖のなれずし
若狭名物、鯖の「へしこ」を丸一日水につけて塩出しをし、皮を剥いで、ご飯とこうじを混ぜ合わせて詰め込みます。これを樽の中につけ込んだのが、「鯖のなれずし」です。特に内外海地区の正月には欠かせない逸品です。
谷田部ねぎ
谷田部区に伝わる伝統野菜です。柔らかくて甘みがあり、根の部分が釣針状に曲がっているのが特徴です。